1)規模
建築名 | 旧横浜ゴム平塚製造所記念館(愛称:八幡山の洋館) |
所在地 | 平塚市浅間町1番1号 八幡山公園内 |
建設年 | 明治39年か40年、あるいは45年に再建 |
設計者 | 英国人技師(カリーおよびウィルソン) |
施工 | 清水組 |
構造 | 木造平屋、塔屋付 |
規模 | 建築面積212.83m2 |
仕上げ | 屋根:平鉄板葺、外壁ドイツ下見板張 |
基礎 | 石造及び煉瓦造(一部コンクリート造)布基礎 |
敷地面積 | 1866.00m2 |
施設内容 | 応接室、会議室2、展示室、厨房、廊下 |
管理棟 | 鉄筋造平屋 120.01m2 (事務室、トイレ3室、倉庫、エントランス) |
※設計者、施工、基礎については建築当初 |
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2)建築的価値と特徴
本建物の建築的価値は、その外観にあります。とくに塔屋を頂く南東部の主屋の外観です。この主屋は約6m(6100×6280)四方の正方形プラン一室からなり、ほか2室に比べ面積的には最も狭いのですが、意匠的密度は濃く、ほかの部分を単なる付属物とみなせるほどで、記念館の建築的魅力は、この主屋の部分に尽くされるといえます。
主屋部分とほか部分の相違点
窓の意匠が異なります。主屋部分の4つの窓は、上部がアーチになっており、また窓の上部には手の込んだペンダントと窓の下部にエプロン風の飾りを有しています。ほか2室の窓は単純に矩形の上げ下げ窓です。
基礎は、石を置き、その上に煉瓦を積み、さらにその上に石を置いています。そして上部がアーチの石組で換気口を開ける、のを基本とします。主屋ではこの基本が守られますが、ほかの部分では一部コンクリートに替えられたり、換気口が方形になったりしています。